
日本では1994年12月10日に公開された映画『34丁目の奇跡』。
この記事では、映画『34丁目の奇跡』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
ニューヨーク市マンハッタン34丁目のデパートのクリスマスイベント。サンタ役が酒に酔ってしまったため、急遽たまたま居合わせたサンタクロースそっくりの老人クリスをスカウト。
デパートのおもちゃ売り場で働くことになり、子どもたちの人気者に。しかし、とある事件から法廷に立たされることになっていまいます。
自分をサンタクロースだと信じているクリスは虚言癖の老人なのかそれとも。
映画『34丁目の奇跡』のあらすじ(ネタバレなし)
マンハッタン34丁目にあるデパートに勤めるキャリアウーマンのドリーは娘のスーザンと二人暮らし。ドリーの教育方針からサンタなど信じない子供に育ったスーザンは6歳のクリスマスにサンタそっくりのクリスと出会います。
クリスはクリスマスイベントのサンタで子どもたちの人気者であるとともに、デパートの売上アップにも貢献している老人。しかし、自分をサンタクロースだと信じているクリスを大人たちは変人扱い。
ある事件から裁判沙汰となり審問を受けることになるクリス。「自分はサンタだと思うか?」という質問に、「信じている」とだけ答えます。サンタはいないと知っている大人達が、裁判でサンタの存在を証明してしまうという前代未聞の法廷劇が始まります。
映画『34丁目の奇跡』のみどころ
クリスマス映画の定番といわれている作品の一つですが、子供向けというわけではなくむしろ大人の方が心に響くものがあると感じる方が多いのではないでしょうか。
映画の中で子どもたちはみなサンタクロースをキラキラした眼差しで見つめていますが、大人たちにとってはクリスマス商戦に欠かせない盛り上げ役の着ぐるみのようなもの。
物語が佳境に入っていくのは主人公が本物のサンタクロースなのか変わり者の年寄りなのかという法廷シーンから。サンタクロースを題材として、すべてを明らかにすることが必ずしも幸せにつながるとは限らず、何かを信じて生きるということの大切さをハートウォーミングに伝えてくれます。
映画『34丁目の奇跡』の解説
「34丁目の奇跡」は、1947年に制作されアカデミー賞では原案賞など3部門を受賞した「三十四丁目の奇跡」のリメイク。
原題ではどちらも、Miracle on 34th Streetですが邦題は微妙に違います。レンタルではどちらかを借りようとして誤って観ようとしていたものと違う方を借りてしまう現象が多発。アメリカでは1955年と1959年にテレビ映画としてもリメイクされています。
主演のリチャード・アッテンボローは、その後監督業に専念し俳優としての活動は休止。「ジュラシックパーク」でスピルバーグ監督の直々のオファーにより、パークの創設者役を演じて人気となり俳優業に復帰しました。
映画『34丁目の奇跡』の感想
クリスマス映画は優しい気持ちにさせてくれるものが多いです。アッテンボローの名演だけでなく、サンタ否定派の女の子の大人顔負けの演技力にも脱帽。
信じる心が生み出す奇跡のクライマックスにシビレずにはいられません。
映画『34丁目の奇跡』の登場人物・キャスト
クリス・クリングル | リチャード・アッテンボロー |
ドリー・ウォーカー | エリザベス・パーキンス |
ブライアン・ベッドフォード | ディラン・マクダーモット |
ヘンリー・ハーパー | ロバート・プロスキー |
スーザン・ウォーカー | マーラ・ウィルソン |
エド・コリンズ | J・T・ウォルシュ |
ジャック・ダフ | ジェームズ・レマー |
ドナルド・シェルハマー | サイモン・ジョーンズ |
C・F・コール会長 | ウィリアム・ウィンダム |
ヴィクター・ランバーグ | ジョス・アクランド |
映画『34丁目の奇跡』のスタッフ
監督 | レス・メイフィールド |
脚本 | ジョージ・シートン ジョン・ヒューズ |
原案 | ヴァレンタイン・デイヴィス |
原作 | ジョージ・シートン『三十四丁目の奇蹟』 |
製作 | ジョン・ヒューズ |
製作総指揮 | ウィリアム・ライアン ウィリアム・S・ビーズレイ |
音楽 | ブルース・ブロートン |
編集 | ラジャ・ゴズネル |
撮影 | ジュリオ・マカット |