
日本では1989年6月27日に公開された映画『火を噴く惑星』。
この記事では、映画『火を噴く惑星』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
ソビエト連邦製の有人宇宙船、シリウスとヴェガ、カペラは、調査のために金星へと向かいます。しかし、カペラが隕石によって消滅してしまいます。その代わりとなる宇宙船が到着するのは、4ヶ月後です。それを待てないシリウスとヴェガのクルーは、2艇だけで金星の調査を敢行します。けれど、金星で暮らす生物や、予想外のアクシデントがクルーに襲い掛かります。
映画『火を噴く惑星』のあらすじ(ネタバレなし)
ソビエト連邦は、国際協力を受けて、金星へと有人宇宙船を飛ばしました。宇宙船は全部で3つ、それぞれシリウス、ヴェガ、カペラという名前でした。その内カペラが、隕石に衝突されて消滅してしまいます。そのことがきっかけで、地球からバックアップ宇宙船が飛ばされますが、到着までに4ヶ月かかります。それを待っている間、シリウスとヴェガは金星の調査を行うことにします。ただ、金星での調査は順調ではなく、予想地点とは外れた着地など、様々なアクシデントが発生します。さらに、肉食植物や恐竜など、金星に住む生物が襲い掛かります。
映画『火を噴く惑星』のみどころ
「火を噴く惑星」の見どころは、1960年代当時の現実離れした宇宙観です。現代では、金星に生物がいないということは、大勢の人が知っています。しかし、1960年では、金星は未知の惑星でした。そのため、空を飛ぶ恐竜や巨大な植物などの生物が生息する、ロマン溢れる世界観となっています。そして、CGを使用しないながらも、その世界観をしっかり再現しているというのも特徴です。もちろん、現代の視点から見ると、チープに感じられるかもしれません。しかし、古い映画だということを把握した上で視聴すると、世界観に入り込むのは難しくないでしょう。
映画『火を噴く惑星』の解説
「火を噴く惑星」は、1962年に公開されたソビエト連邦の映画です。ソビエト連邦では古くから、宇宙をテーマにしたSF映画が数多く制作されています。その中で、初めて金星を舞台にした映画です。まだ宇宙開発が発展途上だった、1960年代の宇宙観が描かれています。食肉植物や恐竜など、現実には存在しない生物もそのひとつです。金星の詳細に関して、まだ明らかになっていなかった部分が、フィクションとして映像化されています。そして、1960年代には、CGの技術もほとんど発展していませんでした。そのため、金星に生息している生物が、CGではなく、実写SFXで表現されているのも特徴です。
映画『火を噴く惑星』の感想
「火を噴く惑星」は、ソビエト連邦のSF映画の代表作のひとつです。そして、SFファンの間でも、高い人気を集めています。そのため、SFが好きという人は、きっと楽しめることでしょう。また、CGを使わず、SFXを駆使して撮影した映画を見たいという人にもおすすめです。
映画『火を噴く惑星』の登場人物・キャスト
ヴェルシーニン | ウラジーミル・エメリヤノフ |
ロマン・ボブロフ | ゲオルギー・ジジョーノフ |
アリョーシャ | ゲンナジー・ヴェルノフ |
シチェルバ | ユーリー・サランツェフ |
マーシャ | キューナ・イグナトヴァ |
アラン・ケルン | アラン・ケルン:G・テイフ |
映画『火を噴く惑星』のスタッフ
監督 | バーヴェル・クルシャンツェフ |
原作 | アレクサンドル・カザンチェフ |
脚本 | バーヴェル・クルシャンツェフ アレクサンドル・カザンチェフ |
撮影 | アルカージ・クリモフ |