
日本では1983年7月15に公開された映画『フィツカラルド』。
この記事では、映画『フィツカラルド』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
アイルランド出身のフィツカラルドは、ブラジルで聞いたオペラに感動しました。そして、自らもペルーにオペラハウスを建てることを考えます。しかし、そのためには資金が必要なので、まずはゴム園を作ることを考えます。フィツカラルドは、愛人のモリーに、土地と船の購入費用を出してもらいます。しかし、土地があるのは、船では到底辿り着けない、川の上流でした。そこへ行くため、フィツカラルドはある作戦を決行します。
映画『フィツカラルド』のあらすじ(ネタバレなし)
フィツカラルドには、ペルーを開拓するという夢がありました。しかし、鉄道計画が失敗し、破産した状態でした。そんなフィツカラルドがブラジルを訪れた際、あるオペラ歌手の歌に聞き惚れます。その結果、自分もペルーにオペラハウスを建てる決心をします。けれど、そのための資金がありません。フィツカラルドは、資金を確保するために、まずはゴム園を作ることを考えます。そして、愛人のモリーに、土地と船の購入費用を出してもらいます。ただ、購入した土地は、船では直接辿り着けない、上流にありました。フィツカラルドは、その状況を打開するべく、船に山を越えさせるという計画を思いつきます。
映画『フィツカラルド』のみどころ
「フィツカラルド」は、スケールの大きさが魅力です。映画スタッフだけでなく、現地の人も動員しています。そうして、圧倒的な規模で、困難な撮影を実現しています。特に、船が山を登るシーンは、迫力とリアリティを兼ね備えています。そのシーンのために、数百トンある船を、実際にけん引して登らせるという撮影が敢行されました。模型やCGなどは使用していません。そのような撮影は、現代では到底不可能でしょう。安全面や予算の問題などで、CGで済まされてしまうはずです。それを実現してあるシーンだけでも、この作品を視聴する価値はあると言えます。
映画『フィツカラルド』の解説
「フィツカラルド」は、1982年に公開された西ドイツ映画です。南米を開拓しようとする、ひとりの男にスポットが当てられています。それは、実在した探検隊がモデルとなっています。そして、第35回のカンヌ国際映画祭で、監督賞を受賞しました。映画を撮影するために、舞台となるアマゾンでロケを行っています。ただ、そのロケは非常に難航しました。主役を務める俳優が、病によって2度降板しています。そして、新しいキャストを用意する間に、重要なポジションだった脇役も降板してしまいました。その結果、脚本を作り直したという背景があります。
映画『フィツカラルド』の感想
「フィツカラルド」は、ロマン溢れる映画です。フィツカラルドが、目的達成のために、様々な挑戦をする様子を見られます。そのため、開拓精神がある映画が好きという人は、きっと楽しめるでしょう。また、船に山を超えさせるという、他にはない手法を取っています。したがって、個性的な映画を見たいという人にもおすすめです。
映画『フィツカラルド』の登場人物・キャスト
ブライアン・スウィーニー・フィツジェラルド(フィツカラルド) | クラウス・キンスキー |
モリー | クラウディア・カルディナーレ |
ドン・アキリノ | ホセ・レーゴイ |
パウル船長 | パウル・ヒットシェル |
チョロ機関士 | ミゲル・アンヘル・フエンテス |
料理人ウェレケケ | ウェレケケ・エンリケ・ボホルケス |
映画『フィツカラルド』のスタッフ
監督 | ヴェルナー・ヘルツォーク |
脚本 | ヴェルナー・ヘルツォーク |
製作 | ヴェルナー・ヘルツォーク ルッキ・シュティペティック |
音楽 | ポポル・ヴー |
撮影 | トーマス・マウホ |
編集 | ベアテ・マインカ=ジェリングハウス |