映画『エルミタージュ幻想』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

日本では2002年12月22日に公開された映画『エルミタージュ幻想』。

この記事では、映画『エルミタージュ幻想』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

ロシアが誇るエルミタージュ美術館には、300万点を超える美需品が所蔵されています。
その美術館に二人の人物が迷い込みます。
一人は映画監督で、一人は19世紀のフランス外交官です。
彼らは、現実と幻想が交差する不思議な世界を旅します。
その中では、ピョートル大帝が現れたり、エカテリーナ二世に遭遇したりするのでした。

映画『エルミタージュ幻想』のあらすじ(ネタバレなし)

語り部の現代監督が、広い宮殿の中で迷っていました。
すると黒服の男が現れ、そこがフランスのシャンボールだと告げます。
続いて二人はペテルブルクのエルミタージュ美術館に移動しました。
そこには沢山のイタリア絵画が飾られていますが、それはロシアが抱いていた夢の名残です。
エカテリーナ二世が集めたその名残は、今や様々な観光客の楽しみとなっていました。
今ではエカテリーナ二世の集めたそのコレクションを観光客が見ている。
語り部らは、一つの絵画の広間に入っていきます。
部屋の中には、ファン・ダイクやルーベンスの絵画が並んでいます。
次に彼らは商品の間に入り、大きな絵の前で膝まづくのでした。

映画『エルミタージュ幻想』のみどころ

本作の見どころの一つは、語り部らが額縁だけの部屋に入る場面です。
その部屋には一人の案内人が立っており、そこが戦争の間であると教えてくれます。
彼は、ロシアとドイツの戦争で100万人以上が死んだと話します。
それを聞いた黒服の男は、驚いて声を上げました。
語り部らが部屋を出ると、明るい広間の中にエカテリーナ二世と家族がいます。
広間は大広間に続いており、ニコライ一世が式典を行っている最中でした。
二人が大広間から出ると、式典後の晩餐会用の準備がなされています。
そして、最後に入った王座の間では、座るもののいない椅子がひっそりと置かれているのでした。

映画『エルミタージュ幻想』の解説

本作は2002年制作のロシア映画で、エルミタージュ美術館を題材にしたファンタジー作品です。
監督を務めたのはアレクサンドル・ソクーロフで、彼は「ファウスト(2011)」で第68回ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を獲得しています。
「エルミタージュ幻想」では、ラファエロやダ・ヴィンチ、レンブラントなど超一級の美術作品が次々に登場するのも見ものです。
撮影には最新のデジタル機器が用いられており、画面の仕上がり具合も見事なものがあります。
作品全体はワンカットで収録されており、ドキュメンタリー映像も残されています。

映画『エルミタージュ幻想』の感想

サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館。
そこには、数世紀にわたるロシアの歴史が刻まれています。
重厚で豪華な室内には、帝政時代の華やかな営みの名残があるわけです。
映し出される映像は、現代の美術館の姿に加えて、かつての輝かしい記憶でもあります。
エルミタージュ美術館は、それら全てを抱合していると言えます。

映画『エルミタージュ幻想』の登場人物・キャスト

キュイスティーヌセルゲイ・ドレイデン
エカテリーナ大帝マリア・クズネツォーワ
フランシーヌ・ラセット
スパイレオニード・モズゴヴォイ
オルベリダヴィッド・ギオルゴビアーニ

映画『エルミタージュ幻想』のスタッフ

監督アレクサンドル・スクーロフ
脚本アナトリー・ニキーフォロフ
アレクサンドル・ソクーロフ
製作アンドレイ・デリャービン
イェンス・モイラー 他
撮影ティルマン・ビュットナー
作曲セルゲイ・エフトシェンコ