
日本では2011年2月26日に公開された映画『英国王のスピーチ』。
この記事では、映画『英国王のスピーチ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
子供の頃から吃音症に悩むイギリス国王のジョージ6世が妻のエリザベス妃と言語療法士の男ライオネル
三人で共に吃音克服のために奮闘し、「英国史上もっとも内気な王。」だったジョージ6世が
国民に愛される国王になった生きた実話を映画化した作品です。
友情と苦悩に揺れ動くジョージ6世のリアルが感動的に描かれています。
映画『英国王のスピーチ』のあらすじ(ネタバレなし)
1925年に開かれた大英帝国博覧会の閉会式でヨーク公アルバート王子(後のジョージ6世)は、エリザベス妃に見守られて
父王であるジョージ5世の代理として演説を行いました。
しかし、吃音症のため演説の結果は悲惨なものになってしまい、聴衆にも落胆されてしまいます。
これまでもアルバート王子は、吃音症を克服しようと頑張っていましたが、改善できた医師は一人として現れませんでした。
落ち込むアルバート王子を心配したエリザベス妃は、アルバート王子をロンドンへ連れ出し、ライオネル・ローグという名の言語聴覚士のオフィスを訪れます。
映画『英国王のスピーチ』の解説
『英国王のスピーチ』は、日本では2011年2月26日に上映が始まりました。
第83回アカデミー賞では、主演男優賞、監督賞、作品賞、脚本賞と4つの賞を受賞し世界の注目を集めました。
主演男優賞を受賞したコリン・ファースでしたが実は国王役候補の3番手だったのです。
監督のトム・フーパーは、国王役の最有力候補としてヒュー・グラントにオファーを出していたのですが断られてしまいました。
2番手に名前が挙がった、ポール・ベタニーにも出演を断られ、そこでやっとコリン・ファースに出演の話が来ました。
トム・フーパー監督は、「コリンと会って話をするうちに、彼が国王を演じるべきだというディープな実感が湧いてきた」と記者に語ったそうです。
映画『英国王のスピーチ』のみどころ
「英国王のスピーチ」の見どころは、アルバート王子とライオネル・ローグの関係性の変化です。
最初は、ライオネル独自の治療方法に反発して治療を断ります。
けれど、ひとつのきっかけで二人には、信頼と友情が生まれだし、アルバート王子も心を開いていきます。
今まで誰にも言えなかったアルバート王子の苦悩や葛藤を話す場面は、当時の時代の厳しさを観れるシーンになっていて
思わず息をのみながら観てしまいます。
ライオネル・ローグ独自の治療法もこの映画の見どころです。
現代で考えれば納得できる治療法も、当時の王室の人にこの治療をしてもらうのは凄いなっと思います。
映画『英国王のスピーチ』の感想
「英国王のスピーチ」ですが、本当に少年漫画のような熱さがある映画でした。
王室の実話とは思えないような友情・努力・勝利の三原則が盛り込まれていて面白かったです。
王子とライオネルの関係もすてきですが、ヘレナ・ボナム=カーターが演じるエリザベス妃も素晴らしかったです。
映画『英国王のスピーチ』の登場人物・キャスト
ジョージ6世 | コリン・ファース |
ライオネル・ローグ | ジェフリー・ラッシュ |
エリザベス妃 | ヘレナ・ボナム=カーター |
エドワード8世 | ガイ・ピアーズ |
ウィンストン・チャーチル | ティモシー・スポール |
大司教コスモ・ラング | デレク・ジャコビ |
マートル・ローグ | ジェニファー・イーリー |
ジョージ5世 | マイケル・ガンボン |
エリザベス王女 | フレイア・ウィルソン |
映画『英国王のスピーチ』のスタッフ
監督 | トム・フーパー |
脚本 | デヴィッド・サイドラー |
製作 | イアン・カニング エミール・シャーマン ガレス・アンウィン |
製作総指揮 | ポール・ブレット マーク・フォリーニョ ジェフリー・ラッシュ ティム・スミス ハーヴェイ・ワインスタイン ボブ・ワインスタイン |
撮影 | ダニー・コーエン |
音楽 | アレクサンドル・デプラ |